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デザイン視点で新たなビジネス展開を考える

S-CUBE(スクリーン印刷青年会)の3月例会を開催しました。
大同大学情報学学部情報デザイン学科プロダクトデザイン専攻
教授横井健二様に「デザイン視点で新たなビジネス展開を考える」を
テーマにご講演賜りました。

私たちスクリーン印刷業界だけでなくとも、印刷産業に関わる印刷業では、
お客様から提供されたデータを元に印刷する、という仕事の方も多いのではないかと思います。
また、その状況を打破すべく、商品企画や販売方法を模索している方も同様に多いと思います。
このことは、印刷業界のみならず、多くの中小企業にとっても同様であると思います。
下請け型から自立型への展開、オリジナル商品やオリジナルブランドの確立など
日々模索されていらっしゃるのではないか。
そんな私たちの視点だと、どのようなデザインを自社製品に描くと利益に繋がるか、
というようなビジネス視点からのデザインアプローチになりがちです。
でも本当にその今までの延長のような、ビジネス視点のデザイン活用で良いのか。
デザイン視点のビジネスアプローチを取るとはどのようなものなのか。
それが今回のテーマでした。
そこで、日立製作所デザイン研究所での勤務後、大同大学でプロダクトデザインについての
教鞭をとられており、実績と経験が伴った横井健二教授に白羽の矢を立てさせて頂きました。
日立製作所では、家電製品からコンピューター、鉄道車輌までの幅広いプロダクトデザインを手がけられ、
また欧州のデザイン拠点での勤務実績もあります。
更にはあの「HITACHI Inspire the Next」といったスローガンなど、日立グループのCIを考案され、
ブランド戦略の運営管理を担当されておりました。
受講の印象としては、教授と言う堅苦しさもなく、企業人のまま教壇に立たれているような方でした。
内容も判りやすい資料を元に話しをされ、とても理解しやすく、今日からでも実践したいと思えるような
ヒントにあふれた2時間弱の講義でした。
デザインの役割
1.感性
2.仮説構築力
3.可視化能力
4.調整力

デザイン視点
1.目の付け所
2.アイデア発想
3.図解する
4.プロトタイピング

デザイン=デザイナーの仕事という印象あると思います。
でもデザイナーではなくとも、これらの役割と視点を理解すれば、

デザイン的なことは誰でも出来ると実績を紹介され、解説して頂きました。
グランドイメージを描いたり、方向性を指し示したりすることは私たち経営者の役割です。
完璧なものは出来なくとも、周りの人に伝わるようにデザイン『的』な手法を取り入れること。
『的』であれば、意外と難しいことではなく、私にも出来そうだと感じました。
そして、普段からやり続けていることの延長上にあるとも思いました。
デザイン視点を身につける事で、方向性や強みが明確になり、企業価値も高まる。
そして、お客様との関係性も高まり好循環。
要素の多い講義内容でしたが、ひとつひとつ意識しながら頑張ってみたいと思います。
野田哲也

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