名古屋而立会の8月例会に参加しました。
株式会社日本M&Aセンターの上席執行役員の竹内直樹様を講師にお迎えし、
サバイバル大作戦 ~成長戦略を実現するM&A~ をテーマにご講演賜りました。
日本M&Aセンター様は、26年前の1991年創業された
M&Aの企業マッチングをさせる仲介会社。
その頃のM&Aといえば、企業買収という言葉が流行ったように、
大企業主体で、買った買われた、乗っ取られたというようなイメージでした。
昨今では、事業継承の問題解決策のひとつとして、中小企業も積極的に
取り組める環境が整ってきており、売り手と買い手の双方がWin-Winとなるような
成長戦略型M&Aが増えているそうです。
そのあたりの実情を、M&Aの変遷、産業構造の変化、事例の紹介といった点から
ご講演して頂きました。
特に、印刷業界で起こっている近年のM&Aの事例については、
企業規模から様々な想像が付きやすいので、とても参考になりました。
続いて、事業法人部長の久力創様に、M&Aの基礎知識についてのご講演賜りました。
日本M&Aセンター様の扱う中堅中小企業のM&A実態は、一般的なM&Aと印象が違っていました。
なんと。M&Aをしても合併しなくてもいい、大半の売り手企業は黒字企業。
そう言われれば、身近なところでも合併まではしていませんでした。
今までは、自助努力での成長しか目を向けていなかった訳ですが、
今回のお話を聞き、成長手段の別の一手を知ることが出来ました。
本当に目からウロコでした。
経営者自身が、企業をどう発展させたいのか、何をするべきなのか、
の思いを強く持てる人が打てる選択肢だと感じました。
国内市場が縮小していく中、勝ち残る企業になるための手段として、M&Aはとても有効だと感じました。
ネガティブな印象を持っていましたが、とても前向きな気持ちになる良い例会でした。
野田哲也