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「インクの身になって考える」 最適プロセスの構築と適正化を学ぶ

全日本スクリーン・デジタル印刷協同組合連合会(JSDPA)技術委員会主催の
スクリーン印刷技術セミナーに参加しました。
私と工場長、入社4年目を迎える印刷オペレーターとの3名で参加しました。
株式会社エスピーソリューションの代表取締役佐野康様を講師にお迎えし、
「高品質スクリーン印刷実践のための最適プロセスの構築と適正化」
をテーマにご講演賜りました。

70名の定員がすぐに埋まるほど、業界の関心も高く会場は熱気に溢れてました。
一日がかりの講座にもかかわらず、全国各地から、また複数人での参加の会社も多かったです。
通常業務を行いつつ、仕組みからみっちり教えていくという事はとても大変なことですよね。
そのようなこともあり、当社もそうですが、この業界には職人気質がまだまだ残っており、
技術は見て盗めの世界が有るのが現状です。
創業当初からの手法が、その正誤を確かめる術も知らずに、そのまま残っていたり、
また、問題が発生した場合は対処療法でやり過ごし、結果同じような過ちを繰り返していたり。

要求の高いお客様が求めるスペックに合わせることは確かに難しいですが、
それでもスクリーン印刷では、職人の個々の技術でうまく収める事が出来たりします。
そのことが職人気質が残る所以でも有ります。
しかし、反対に、
スクリーン印刷は、版とスキージだけあればインクを材料に印刷することが出来ます。
機械での印刷ばかりでなく、人の手でも印刷出来る手法です。
弊社に来て、体験印刷をされたことの有る方には、ご理解頂けるのではないでしょうか?
全く知識も経験もなくても、印刷することが出来ましたよね?
単に印刷するだけれあれば、誰にでも出来るような簡単な手法なのです。
他の印刷手法では、このような訳にはいかないでしょう。
圧力やインクの粘度などがバラつけば、印刷の不具合に繋がりますね。
それぞれの数値を正しく理解し、正しい理論の上で活用できなければ、
全ては勘と経験の世界で対策を取らざる得ません。
スクリーン印刷の裾野はとても広いです。
私たちの作っているステッカーももちろんそうですが、Tシャツやタオルなどに代表されるアパレル関係
家電や自動車関係の各種部品などの工業製品、また基盤やディスプレイパネルなどの電子部品などなど。
数え上げればキリがなく、スクリーン印刷がなくなれば生活が出来なくなるほど、実は影響も大きいのです。
電子部品の分野ではミクロン単位の精度のスクリーン印刷を行っています。
弊社のような商業印刷分野には、その技術は当てはまらないのでしょうか?
今日は、勘と経験による職人的管理手法を忘れ、正しい知識と理論を学び、新しい管理手法を学びました。
「インクの身になってプロセスを考える」
今回の一番の収穫は、この言葉に出会えたことでしょう。
スクリーン印刷は、まだまだ進化の過程にあると確信しました。
また、業界を繋ぎ一緒になって、理解を深める必要があると感じました。
ぜひ地元、愛知組合&岐阜組合でも開催していきましょう。

行きの新幹線車窓から富士山の眺め。
早朝から集まって新幹線に乗り込んだにもかかわらず、
ワクワクしすぎてぜんぜん寝れませんでした(ry
野田哲也

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