名古屋而立会の8月例会に参加しました。
名古屋総合税理士法人の代表税理士細江貴之氏を講師にお迎えし、
「費用対効果に強くなる」~安心して設備や雇用への投資が出来る会社を目指す~
をテーマにご講演賜りました。
毎年決算書と向き合い、事ある毎に意識している点ですが、
改めて気づきの多い例会となりました。
今回のブログでは、特にハッとした点を記載しておきたいと思います。
ところで企業が倒産するのはどういう時でしょう??
赤字になった時でしょうか?顧客からの信用が無くなった時でしょうか?
実は赤字が続いても資金が切れなければ、企業は存続することが出来ます。
以前問題となった、赤字体質のプロ野球球団。
親会社からの資金が途切れず提供され続ければ、倒産せず身売りされること無く
存続出来ていましたね。それが出来なかった球団は身売りされましたが><
つまり、強力な資金支援者が居て、資金が途切れなければ会社は潰れない。
確かに。。。
普通はそんな強力な支援者はいませんよね。当然我が社にも。
日々売上を上げ、経費の削減、利益の確保、などといったことばかりに目が向き、
「資金が途切れなければ潰れない」という考えがすっかり抜けていました。
決して知らなかった訳では無いですよ。でも私には全く関係ないので考えもしませんでした。
ところで、そんな私たちのような企業の資金支援者といえば。。。
一番身近な存在はやはり銀行ですよね。
だからこそ、普段からの銀行付き合いが大切であり、
また良好な関係を築くためのポイントが何かを理解するに十分な例会でした。
今まで自己資本利益率を始めとした、各種の分析用数字を
自社の決算書に当てはめて推移をみたりはしていました。
しかし、なぜその数値であれば健全なのか?など、
十分な理解をすることまでは出来ていませんでした。
今回は銀行からの目線での、分析用数値の見方を知ることで
一般的に安全性が高いと言われる数値の意味を知ることが出来ました。
更に「銀行員も評価を高くつけたい」という点も、目からウロコでした。
決算書を元にした定量評価、経営者の資質に関わる定性評価という
企業評価の格付け基準の説明がありました。
数字で具体的に表せる定量評価、数字で表せない定性評価
最近は以前に比べて、定性評価のウエイトが高くなってきているとのことでした。
高校受験における当日の試験点数(定量評価)と内申点(定性評価)の関係ですね。
試験点数が高くないと合格出来ませんが、内申点も良くないといけない。
むしろ内申点を上げる努力も以前に増して重要になってくる。
性格重視な点で言えば、昨今の受験や進学事情にも似ているのかも。
しっかりと自社分析を行い、現状と見通しをきちんと説明することで 、
銀行を味方につけ、応援してもらえる会社にしたいと思いました。
銀行からの借り入れに対する、漠然とした不安はなくなりました。
野田哲也