着眼点の違い ~消耗品と耐久品~

お客様との何気ない会話で、考え方の違いに気が付きました。
そのお客様をAさんとして。
クライアント様へ製品提案を行う為、Aさんから仕様の相談を
受けている会話での中のことです。
クライアント様から要望されるコストに見合う製品にするために。
『材料を落とすことで、コストダウンを図ろう』と考えるAさん。
『製造方法を見直すことで、コストダウンを図ろう』と考えた私。
どちらを選んでもメリット・デメリットはあります。
どちらもクライアント様が求めるものは出来ます。
そして今回の場合、結果的にはどちらも正しい選択だと思っています。
また、この違いにどうこう言うつもりは無いのです。
Aさんは『消耗品』を扱う方。
その為、材料費を落とすことでコストダウンを図ろうと考えられました。
私は長期間使われるものや屋外などで使われるの『耐久品』を扱っています。
その為、製造方法を見直して工数が減らせる仕様にすることでコストダウンを図ろうと考えました。
お互いが何よりも『まず先に考えたこと』の違い。
この着眼点の違いに気が付いたことが、少し面白く感じたのでこのように書いてみました。
私たちが作るステッカーは、一度に同じものを何枚も作ります。
しかし、同じステッカーでも同じ条件下で使い続けられることはありません。
車や電車・看板・自動販売機・あらゆる機械設備などイメージしてみてください。
車庫に入ってたり野ざらしだったり、西日に当たったり日陰だったりと、それぞれマチマチです。
環境の違いは、日当たりや雨風の当り、寒暖差などなどさまざまですよね。
そして、いちど私たちの手元を離れるとそれらの使用状況もさまざまです。
それで私は、環境に負ける可能性が生じる質を落とすことではなく、
工数を減らすために多少精度に誤差が出るが、質は変わらない製造方法の変更という事を考えました。
取り扱っている商材の違いが、考え方の違いに繋がるということが端的にわかる会話でした(^_^;)
野田哲也

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